AI(人工知能)を使った株式銘柄ツールやアプリの口コミ・評判について調査しています。AI Referee(AIレフェリー/エーアイ・レフェリー)などの事例。なお、当サイトはAIに関する学習を目的としており、特定のツールを推奨していません。
一般的に、投資用AIツールの特徴の一つは、取り扱う情報量の多さです。全銘柄の値動きや企業業績といったデータが常に追加・更新されています。リアルタイムの売り・買いの気配なども常時監視しています。そのうえで、市場に生まれる矛盾やギャップに注目します。具体的には、以下のようなギャップです。
AI Referee(AIレフェリー)やプレナス投資顧問などのAIアプリは、マーケットの矛盾を見つけことが可能だと言われています。矛盾とは、現在の株価とAIの「期待値」の差(ギャップ)が大きく乖離している状態です。つまり、マーケットの期待値に比べて実際の価値(バリュー)が過度に高くなったとき、AIが株価を「割安」と判断し、抽出候補に組み入れます。
以上の乖離や矛盾が大きくなり、現在の株価の割安感が大きくなったとき、AIが「抽出」の結論を下します。
以上のデータ分析の中で、一部のAI投資ツールのユニークな能力の一つが、各企業の商品の「評判」に関する調査です。「レピュテーション解析」と呼ばれています。投資用AIツールは、以下の口コミやレビューを常に監視しています。
サイト | 内容 |
---|---|
Amazon | カスタマーレビューの評価(星の数)と内容 |
インスタグラム(Instagram) | 「いいね」の数と質 |
Youtube | コメント内容、高評価の数、再生回数 |
投稿の内容やリツイート数(拡散度)、「いいね」の数と質 | |
投稿内容と「いいね」の数と質 | |
Googleマップ | 口コミ |
5ちゃんねる(5ch)、2ちゃんねる(2ch) | 掲示板の投稿内容 |
これらのSNSに投稿された内容を、AIが分析し、企業の商品に対する評価・評判を把握します。その際、個別の投稿アカウントの信頼性も加味されます。掲示板の場合はIPアドレスの信頼性がチェックされます。ステマやサクラが疑われるような投稿は、評価対象から除外されます。インフルーエンサーだからといって投稿内容を鵜呑みするというような稚拙な判断はしません。ライバル企業によると見られる不当な誹謗中傷も排除します。
また、先端の投資用AIツールは、業種別の評判や売上高のデータもくまなく収集します。
例えば、ゲーム業界の銘柄であれば、アプリのダウンロードやソフトの販売数などを逐一調べます。化粧品なら「アットコスメ」、家電なら「カカクコム」、映画なら「フィルマークス」「興行収入をも守りたい」などが、データ追跡の対象になっています。これらのデータをもとに商品別の売れ行きの予想を立て、独自の業績見通しを試算していきます。
しかし、いくら株価と実態の乖離が大きくても、そのギャップが市場から無視されることがあります。投資家がそのギャップに気づかなれば、株価は安いままです。
そこで投資用AIツールは、マーケットがギャップを認識するタイミングを見極めます。市場参加者が株価の割安感に気づくきっかけとなるようなイベントの有無や時期を予想するのです。
具体的には、例えば次のようなイベントです。
以上のようなイベントは、本来であれば、当事者でなければ把握できません。しかし、投資用AIツールは、過去の膨大な事例を踏まえて、イベント発生のタイミングを類推していきます。
以上のデータ分析において、AIが取得するのは、もちろん内部(インサイダー)情報ではなく、公開(パブリック)情報や歴史上のファクトだけです。膨大な情報が蓄積されているため、インサイダー的な情報に頼る必要はありません。「歴史は繰り返す」という言葉の通り、経済の営みにはパターンがあり、推論が可能です。記憶力と計算力が飛躍的に高いが故に、人間では見当がつかないような将来の出来事を、高い精度で予測することができるのです。
投資用AIツールは、簡単に言えば、ゲーム業界における任天堂のゲームのような存在だといえます。
任天堂が傑出している点は、最高スペックのゲームを開発することはありません。その時点で「最も面白いゲーム」を世に送り出し、人々を喜ばせることです。
ゲーム機(ハードウエア)に搭載されている半導体やコンピューターが最先端であるか否かは、ユーザーが感じる楽しさとは直接関係ありません。だからこそ、山内溥氏ら歴代経営陣や、宮本茂氏ら開発リーダーは、面白さを絶対的に重視してきました。同時に、消費者にとって手ごろな価格が設定できるかどうかも、極めて大事なポイントになると考えてきました。
かつてソニーの「プレステ3」が、ゲームの原点を忘れ、失敗しました。ソニー社内でつくった最先端の半導体を搭載することにこだわったため、費用が膨れ上がりました。また、性能が高すぎて、十分なゲームソフトがそろいませんでした。プレステが「ゲーム」であることを忘れ、「総合コンピューター」だと勘違いをしていたのです。
同じことが今、AIの世界で起きています。上述のとおり、最先端AIとして有名な「チャットGPT」は、投資という目的を遂行するために設計されていません。これに対して投資用AIツールは、開発陣の執念により、「株」に特化したAIとして独自の発展を遂げました。投資判断には必要のない「文章生成」「画像生成」などの機能を排除し、開発費用も抑制しました。
とはいえ、投資用AIツールといえど予想を間違えることは多々あります。抽出した銘柄が値上りしないこともあります。株を買うか買わないか決めるのは、あくまで投資家本人です。
【編集部より】
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