渡良瀬遊水池ほか(1990年)~出羽俊明

【1990年】


<渡良瀬遊水池>

3300ヘクタール、周囲29キロの日本最大の遊水地で、全国有数のカモ類の飛来地。ヨシやカヤなどが茂る草原。栃木県内ではここだけの植物も多い。ワタラセハンミョウモドキは、全国唯一の生息地。アカガネオサムシも栃木県内でここだけ。フジバカマは少なくなっている。自然ゾーンなど一部が保全され、調整池の新設で、野鳥は期待できそう。(栃木県藤岡町、小山市、野木町)


<高椅神社(たかはしじんじゃ)のケヤキ林>

目通り直径約1メートル、推定樹齢350年のケヤキ4本の大木が見事。このほかにケヤキ十数本、シラカシ、カヤ、モミ、杉、ヒサカキなどが主な樹種。古木が多く、下草などは刈り払われている。野鳥の宝庫。古木の洞にはアオバズクが繁殖することもある。シジュウカラ、コゲラ、アオゲラ、ホオジロなども多い。この神社は昔、コイを食べるのを禁じたことから「コイの明神様」とも呼ばれている。(栃木県小山市高椅)


<金崎の桜>

思川西岸の金崎堤に、長さ4、500メートルにわたって、150本近いソメイヨシノが、毎春咲き乱れ、花見客でにぎわっている。70年ほど前、昭和天皇ご成婚記念に西方村の人々が植えた。対岸には、かつて昭和天皇渡欧記念(1921年(大正10年))の桜もあったが、河川改修などで今は残っていない。金崎の桜も何度か改修で一部が切られたが、その度に地元の人が植え直し、今に伝えてきた。(栃木県西方町金崎)


出羽俊明